呪術廻戦は人気なのもあり、パクリだとかオマージュだとか色々と言われています。
その中で似ていると言われているシーンなどを比較してみました。
特によく言われるのがハンターハンターや幽遊白書です。
今回は、冨樫義博の作品と比較検証してみようと思います。
ハンターハンターと幽遊白書の作品紹介 作者:冨樫義博
幽遊白書は、1990年のジャンプ黄金期に掲載された人気漫画でアニメ化、映画化されています。
主人公の浦飯幽助が交通事故に巻き込まれ死亡します。
その事がきっかけとなり、人間界で悪さをする妖怪を退治する、霊界探偵を始める事となります。
妖怪達との戦闘や友情を気づいていく物語です。
基本的には霊能力を使ったバトル漫画で、暗黒武術会編は特に人気が高く。筋肉モリモリの敵キャラ戸愚呂弟も人気です。
ハンターハンターは、1998年に連載開始して休載を繰り返していますが、現在も連載しています。(休載が長いので、ジャンプに所属しているが正しいかも知れません。)
こちらも人気漫画で、アニメ化、映画化をしています。
主人公のゴンが親父を探す為に、超難解なハンター試験に挑む物語です。
ハンターハンターは、主人公のキャラが複数いますが、物語によってスポットが当たる主人公が違います。
スポットが当たらなかった主人公については触れずに時間軸が進むので、成長して現れる事があります。
(富樫先生は、作中描かない部分でもキャラ毎の行動は決めて、文字で残している為、急に作中登場しても不自然にならないようにしています)
呪術廻戦✖ハンターハンターを徹底比較
今回は、呪術廻戦とハンターハンターの類似点を徹底比較していきます。
人気の呪術廻戦の呪術や領域展開
呪術廻戦では呪力そしてハンターハンターでは 念
呪術廻戦では呪力と呪術を使い、一般人には使用できない能力が存在します。
一方ハンターハンターでは、念があり6つ系統があり、系統により使える能力が違います。また同系統でも、個人で細かく能力が違います。
これに関しては、はっきりパクリじゃないと言えます。
なぜなら、ハンターハンターの念能力の系統説明は、全ての漫画の超能力を割り当てる事ができます。
その為、「呪術廻戦の呪力がハンターハンターの念のパクリだ。」と主張すると
「ハンターハンターの念能力の説明が連載後に書かれた超能力はパクリだ」と主張するのと同じです。
つまり、この件はパクリではありません。
「制約で縛る」 ハンターハンター 制約縛りはクラピカやゲンスルーの能力
クラピカは「念能力を幻影猟団にしか使わない。使った場合は死ぬ」制約をして心臓に刃を突き立って、念能力を上げています。
また、ゲンスルーのボマーの能力の解除方法を対象に説明する事で、大人数に時限爆弾を作動する能力を発動する
七海の残業時間18時を過ぎると呪力が上がる。
メカ丸の体を、真人が「無為転変」で直す際に、縛りがあると偽夏油と話していました。
作品のオマージュであり、作品を盛り上げる要素です。
企画や新しい価値を作る際に、足し引きがあります。
要素を足すか、要素を引くかです。全てのシステムはこのルールによって出来上がってます。
遊びでも制約があるから戦略性が生まれます。
黒閃のシーン ハンターハンター ゴンのジャンジャン拳のシーン
類似している点が多い呪術廻戦では、黒閃を出さなければ、花御を倒せない為、試行錯誤の末に黒閃を成功させて、花御を倒します。
ハンターハンターのゴンは、圧倒的強さを誇るゲンスルーと戦います。
ゴンは左腕を犠牲にして策略でゲンスルーの能力と行動を封じて、最大必殺技の「ジャジャンケン」でゲンスルーを倒す。
あえて寄せた可能性は高いです。
右ストーレートをボディに入れて相手が血を吐く描写はバトル漫画では良くありますが、
編集の意図があるようにも思えます。
三輪 霞の刀のシーン ハンターハンター ノブナガの「円」の初披露シーン
交流会で2年生5名に囲まれた虎杖が、三輪 霞にカウンター抜刀で追い詰められるシーンの技と幻影猟団のノブナガの円のカウンター技が似ている。
これはかなり似ています。
刀を構えて、攻撃範囲に敵が入ると感知して攻撃します。
違いは、攻撃がマニュアルかオートであるかです。
三輪は「ためらいがあったとはいえ私の【抜刀】が」と発言している事から、マニュアルで感知してから攻撃となります。
一方、ノブナガは、敵のスクワラに「少しでも動いたら切るぜ」と伝えて動いた後に首を飛ばしています。
幻影猟団のスカウトを拒み、逃げ出そうとするキルアを脅す時も刀を構えて「俺の間合いに入ったら斬るぜ」と発言しています。
因みに「きる」が2種類出てきますが、単行本を参照しています。
ノブナガは刀を構えて対象に「斬るか切る」と伝えて、対象が、ノブナガの攻撃範囲に入るとオートで攻撃をする能力だと考えられます。
もしかしたら、「切る」は殺すで「斬る」は致命傷にならない攻撃の可能性があります。
スクワラはウヴォーギンの仇の一味で、ゴンとキルアは、ウヴォーギンの代わり
に仲間にしたいと想いが全く異なったので、そのキルアを殺害するほどの技を使うのは考えづらいです。
冥冥(めいめい)の能力紹介シーン ハンターハンター ヒソカの能力解説シーン
冥冥が渋谷事変の「3カウント以内に棺桶から脱出できなければ死ぬ」と言う厄介な技を連続で放つ「疱瘡神」を祓った、直後に能力説明のシーンがあります。
それとハンターハンターのヒソカが天空闘技場の猛者カストロを奇妙な技で倒した後、ヒソカの念能力の説明が似ています。
パクリとは言い難いです。
漫画の表現としては一般的です。
ジョジョの奇妙な冒険でも同じようなシーンが多々あります。
漫画の共通項みたいな物なのでパクリとは言い難いです。
相手と自分の位置を入れ替える ハンターハンター 幻影猟団のボスの能力「人を転移させる能力」
パクリではありません。
団長が使った技でノブナガとヒソカの争いを止める時に使った技で1度しか出てきません。
呪術廻戦では、東堂が使う技で、相手と自分の位置を入れ替えます。作中に何度も使用して敵を祓っています。
そもそも、相手と自分の位置を入れ替える能力は、グリードアイランド編のゴレイヌの能力です。
団長が使った技は、ノブナガの位置は移動しましたが、団長は移動していません。
つまり団長の技と東堂の技は別の技です。
また、入れ替え系の能力は漫画や映画などでは、一般的に知られています。
漫画のメジャー作品だとONE PIECEのローの技で「オペオペの実のシャンブルズ」や、ドラえもんの道具でも登場します。
マイナーですがジャンプ作品の「PSYЯEN –サイレン-」でも登場します。
つまり、相手と自分の位置を入れ替える技は、漫画でよく使われるので、類似技は、ゴレイヌの技なので、ハンターハンターの団長の技のパクリではありません。
呪術廻戦✖幽遊白書を徹底比較
呪術廻戦と幽遊白書の類似点を見ていきます。
五条悟「領域展開」+肉弾戦 幽遊白書では領域(テリトリー)技や描写が似ている
漏湖と戦う際に「領域展開」をしています。
虎杖に説明をしながら戦う姿は、五条悟がいかに最強かを示している戦いと言えます。
領域(テリトリー)は仙水編の幽助VS城戸戦で城戸がシャドーで最強の幽助を捉える所から出てきます。
今回の領域展開に似ているではブリーチの「卍解」や鬼滅の「術式展開」の似た技が多いので、似ていると言う認識です。
パクリ?オマージュ?どっち?
私はオマージュであると考えています。
公式ファンブックの前書きを見ると、他の作品のファンブック紹介とも取れる文章から始まり、作者の芥見先生が漫画好きな様子がわかります。
作品へのリスペクトからオマージュです。
そもそも批判があるパクリが発生しているなら、裁判沙汰になっています。
作者同士も楽しんでいる可能性すれあります。
作者が影響を受けている
作品を楽しむ上で、似ているシーンを見つけるのを楽しみにする事をおすすめします。
公式ファンブックで芥見先生もリスペクトする漫画や、キャラクターの着想を得た人物について語っています。
その為、いろんな作品を呪術廻戦に多大な影響を受けていますが、パクリの判断は難しいです。
そもそもハンターハンター富樫先生は、他の作品をオマージュしてネタとして取り入れています(ジョジョの奇妙な冒険や伊藤潤二先生の淵など)
なので、パクリ元ネタを調べたら、世の中の全ての創作物がパクリになってしまうので、オマージュという言葉が一番正しいと思います。
呪術廻戦を楽しむスパイスとして楽しんで見てはいかがでしょうか。
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