
ブリーフケースは仕事道具として欠かせないもの。
私はこれまで仕事とプライベートを合わせて60ヶ国を訪問したことがあり、ブリーフケースは最も身近な仕事道具として、常に肌身離さず持っていました。ただ、1つのブリーフケースを長く愛用したとしても、7年間でした。このデザイン、もっとこうなってたら良いのになぁ、何でこんな余計なポケットがあるのかな、使い辛いなぁ、などなど、良し悪しを感じながら、今まで購入したブリーフケースは50個を超えています。
帆布製、ナイロン製、革製、ジュラルミン、色々なブリーフケースを使ってきました。治安の悪い国に行けば、置き引きにあったこともありました。空港に荷物として預けて、そのまま出てこなかったこともありました。
世の中には、色々なブリーフケースが山のように溢れかえっており、人気ランキング的なブログもたくさんあります。しかし、ブログを見ていても、なかなか自分が求めているようなブリーフケースが見つかりませんでした。
実際に、イタリヤのミラノや、フランスのパリ、ドュバイ、香港、シンガポールと、行く先々でブリーフケースを探しましたが、これ!と行ったものが見つかりませんでした。
結局、欲しいものが見つからず、ついには、自分でデザインをし、帆布製のブリーフケースや、革製のブリーフケースを製作してもらったことも何度もありました。
色々なブリーフケースを使ってきましたが、こだわり続けてきた結果、どのブリーフケースにも、愛着が持てずにいました。本当に、自分自身のワークスタイルに見合うブリーフケースを探すのは、至難の業でした。
ブリーフケースは、所詮、消耗品だから、安いのが一番という人もいます。確かに、使い込めば、当然破けたり、汚れたり、傷だらけになったり、クタクタになってしまうのがブリーフケースの末路だから、所詮、消耗品と考えたら、あまりお金はかけたくなくなります。ホームセンターにも、丈夫で容量のある格安のブリーフケースも売っています。
ただ、私の場合、ブリーフケースを単に消耗品とはとらえることができず、どちらかというと、一生ものの相棒的なブリーフケースを求める気持ちがどこかにあって、これまで、ずっと、本当に自分の仕事スタイルに見合うブリーフケースを探し続けてきました。
こんなブリーフケースが欲しかった!
私の場合、まず、ブランドロゴが刻まれているのはNGでした。また、あまり使わないようなファスナーポケットの付いているのもNG、使いもしないショルダーがあるのもNG、ペン入れがついているのもNG、無駄な装飾をすべて排除したシンプルなデザインのブリーフケースを求めていました。
高級ブランドによくあるブリーフケースはデザインも良いものがあっても残念ながら底鋲がないのが多く、このバッグに底鋲があったら即買いしたのになぁと思えるものが多々ありました。
では、どんなブリーフケースが自分に合っているのか、こんなブリーフケースがあったら、即買いしたいと思っています。それは、
ロゴマークや商品タグの付いていないもの
ショルダーストラップのないもの
だいたい、このロゴマークと、ショルダーストラップで、選択肢が限られてしまいます。
次に、
外装にポケット、ファスナーポケットのないもの
外装に表も裏もないもの(左右同じデザイン)
外装にポケットがなく、左右デザインが同じという時点で、かなり選択肢が限られてしまいます。
次に、
革製であること(牛革)
革の匂いがないもの(無臭)
匂いの無い革は、高級ブランドを求めない限り、かなり困難です。
次に、
革製なのに軽量のもの
血筋やトラの無いもの
雨(水)に強い革
傷がつきにくい革製(型押しレザー)
こうなると、革も限られてきてしまいます。日本製の皮革では、まず困難となってしまいます。
そして、
底鋲のあるもの
容量のあるもの
内装の生地がソフトなもの
人とかぶらないもの
シンプルなもの
こんな強いこだわりのある私には、なかなか、願いをかなえてくれるブリーフケースはありません。
あれ!もしかして、これ合ってるかも!
ところが、ある日、ワイルドスワンズのホームページを見ていたら、私の求めてる条件に近そうなものを発見してしまい、早速、購入してみました。ブリーフケースが私のもとに届くと、うん、うん、なかなかいいじゃないか!そんな素敵なバッグに出会ってしまったのです。
Le Bonheur(ル・ボナー)のブリーフケース「コンフェヴ」を使ってみた感想・2021年
そのバッグは、神戸・六甲アイランドで革鞄工房兼店舗を構えるLe Bonheur(ル・ボナー)さんのブリーフケース「コンフェ・ヴ」です。ワイルドスワンズや神戸の文具・雑貨メーカー〈神戸派計画〉で購入することができます。

Le Bonheur(ル・ボナー) コンフェ・ヴ (132,000円税込)

ル・ボナーのブリーフケース「コンフェ・ヴ」はビジネスシーンでも大活躍の大容量バッグです。
外装のシンプルなデザインは、フォーマルな雰囲気を持っているので、スーツでも、カジュアルファッションでも、どちらに合わせてもちょうど良いきちんと感を演出してくれます。

サイズ:高さ約300mm×横(上)約360mm(下)約390mm ※ハンドル部分除く
奥 行:(上)約100mm(下)約120mm
収納部:(内)ファスナー付片マチポケット1室、片マチフラットポケット2室
素 材:(外)シュランケンカーフ、(内)ピッグシルキー
重 さ:約1200~1300g

ファスナー部分が長く作られています。

マチはたっぷり下辺が約12㎝、上辺は約10㎝。水筒やお弁当箱も十分収納可能です。

内装は、ピッグシルキーの革でできており、柔らかく肌触りの良いスエード革です。

間口が大きく開くので、ファイルや書類の出し入れも楽々です。

内装にはファスナー付の片マチポケットが1室、対面にはこちらも片マチのフラットポケットが2室あります。長財布を入れたり、名刺入れを入れたり、サイズもちょうどよく、出し入れがとても便利です。ピッグシルキーという非常にしなやかなで、とても手触りが良く内容物を傷つけない上に、耐久性にも優れています。シェルコードバンのようなスムースレザーの財布を入れても、一切、傷もつきません。小物の収納にもとても便利です。
荷物を入れてみたいと思います。



A4の少し厚めのファイルも余裕で収納が可能な容量を兼ね備えたブリーフケースです。無理なくファスナーを閉めることができました。

ファスナーをしっかり閉めても、すっきりしています。

底鋲も5つ付いており、床においても革を痛める心配が少ないです。高級ブランドバッグには、底鋲がついていないものが沢山ありますが、やはり、底鋲がないと実際問題、不便を感じますよね。

とても、しっかりとした鋲です。

このブリーフケースには、1864年から皮革製作を続けているドイツの老舗タンナー「ペリンガー社」のシュランケンカーフが採用されています。

シュランケンカーフ(生後6ヶ月の牛)にシュリンク加工を施した革で、なめし剤で革の表面を縮め独特のシボを持たせています。水気に強く、丈夫で傷がつきにくいため、外出時雨風を受けてしまうこともある鞄には最適の皮革です。



ファスナーの引手も丈夫です。

ファスナーも開閉もとてもスムーズです。

ハンドルも柔らかいうえに、とても丈夫で、手にフィットする感じで持ちやすいです。

コバ処理も丁寧で、美しく磨かれています。

細部にわたって、縫製もとても丁寧で、しっかりした作りです。

気品のあるデザインで、ロゴマークや商品タグの付いておらず、ショルダーストラップもありません。外装には、ポケット、ファスナーポケットもなく、左右同じデザインです。シュランケンカーフの革は傷にも水にも強く、そのうえ、匂いがまったく無く(無臭)、血筋やトラもありません。革製なのに軽量です。底鋲もあり、容量もあり、内装の生地がソフトで書類や収納物をやさしくいたわります。このブリーフケースなら、人とかぶることも早々ないでしょう。何よりも、シンプルです。
このバッグは、神戸・六甲アイランドで革鞄工房兼店舗を構えるLe Bonheur(ル・ボナー)さんのブリーフケース「コンフェ・ヴ」です。ワイルドスワンズや神戸の文具・雑貨メーカー〈神戸派計画〉で購入することができます。
このバッグなら長く愛用できるような気がしています。